私どもにはいろんな理念やスローガンがあります。その中で我々が教育理念と呼んでいるものはいわゆる我々に課せられた「ミッション」につながっています。当塾の教育理念は「自立」です。すなわち、子供たちの「自立」をサポートすることによって、自由で心豊かで平和な世界を支える力となるというミッションをもっています。そのことから教育機関としての私どものいろんな「ビジョン」が生まれます。
 「ミッション」と「ビジョン」というものがどう違うのか、多くの企業や学習塾ではあいまいに扱っていると思います。
 「ミッション」というのは「使命」。「企業や団体がどんな社会を実現しようとしているのか、その目的は何か」「何のために世の中に存在しているのか」ということです。その「ミッション」に基づいて、「ビジョン」が出てきます。「この企業がどんな姿になるのか」「どのようなプロセスでそれを実現するのか」ということを描き、「そのためにどのような姿をとってはいけないのか」ということも考えます。ですから、「ミッション」を考えずに「ビジョン」をたてると、「お金」や「形」ばかりを追いかけることになります。
  私たちは教育に携わる以上、金もうけ主義的な考えに走らず、適正な規模で心を込めて、ミッション実現のため、理念に裏打ちされた活動をしたいと考えています。そうして初めて、私たち自身も教師人生を生きる「生きがいと喜び」を自然に得ることができると思うのです。