chosen-asagao2小学校の頃、私は白い大きな花を咲かせる通称「夜顔」に一つの疑問を持った。正式には洋種朝鮮朝顔というらしい。花の直径が15~16cmもあろうかという白い大輪の花は、夕方に咲き、朝にはしぼんだ。「母さん、この花はどうして朝にしぼむんだろうか?一定の時間咲いたから?それとも明るくなったら光を感じてしぼむのかなあ?」母の行動は速かった。夜顔を根から掘り起こすと、大きなポリバケツに入れ、光が当たらないように、それを押し入れに放り込んだ。すると夜顔は10日間咲き続けたのだ。「時間じゃないんだ、夜顔は光を感じるんだ!」そのことを知った新鮮な感動は今でも忘れられない。

  河浜塾の小学部には、塾なのに理科実験がある。社会見学もある。歴史散歩や星空を観望する合宿もある。

  現中2が大学入試をするときにセンターテストがなくなり、問われる思考力・判断力・表現力、そして、コミュニケーション能力。感動の学習体験が無くて何を表現するというのか?丸覚えで、どんな思考力が育つのか?学びと勉強は違う。勉強が反復演習で得られる基礎的な力なら、もちろんそれもおろそかにできない。しかし、学びは子供たちの興味や関心と同居している。そして何よりも感動や驚きを同居させたい。

 私たちは、一夜漬けに頼るような勉強のみを進めたりはしない。体験を通した学習や思考することを重んじた学習も展開しながら、学びと勉強のバランスを考えた学習を展開する。この夏も…           学習共同体・河浜

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