皆さんこんにちは、口田校室長の山吹です。

今年もこの日がやってきました、1月17日。
22年前の1995年1月17日午前5時46分、
淡路島北部沖、明石海峡を震源とするマグニチュード7.3、最大震度7の
大きな地震が起こりました。

当時、神戸市北区に住んでいた私は、大きな揺れの前の音で
寝ぼけながらも目が開きました。
その後、地下からの大きな衝撃と大きな爆音ではっきりと目覚めました。
その直後の揺れは、これまでに経験したことのない大きな横揺れ、
その瞬間に地震だ、と分かりました。
天井が落ちてくるのではないかという恐怖の中、
頭を隠し、揺れがおさまるのをひたすら待つしかありませんでした。

幸い、住んでいたアパートには大きな被害もなく、
揺れがおさまった後に最初にしたことは、自分自身が生きているかどうか、
怪我をしていないかどうかの確認でした。
大変ありがたいことに無傷。生きてて良かった、それがその時の率直な思いでした。

その後の悲惨な状況は言うまでもありません。
命の大切さ、人のありがたみ、
日ごろ当たり前のように使っている水、電気、ガスがどれほどありがたいものか、
色んなことを学ばせてもらった気がします。

そんな中、不幸にも6434人の尊い命が奪われました。
今でも他人事とは思えません。
22年経った今も、胸が締め付けられる思いがします。

もう22年も前の話ですから、現在小中学生の生徒の皆さんにとっては
過去の話かもしれません。
しかし、このような大震災を経験した1人の人間として、
生きていることの素晴らしさ、多くの人の命を奪う地震の恐ろしさ、
本当にほんの少しかもしれませんが、伝えていくことが
役割なのではないかと思って、毎年お話をさせてもらっています。
このような地震は、ないことがありがたい話ではありますが、
ぜひご家族で、万が一の場合の時のために、
どこに集まるのか、どのように連絡を取り合うのか、
お話し合いをされてみてはいかがでしょうか。

5年前の東日本大震災、昨年の熊本での震災、鳥取での震災、
どれをとってみても、誰一人として自分自身が
地震の被害に遭うなどとは考えていなかったのではないかと思います。

改めて22年という年月の長さを感じつつ、
残念ながら命を奪われてしまった方々の冥福を祈る1日です。

さあ、受験生の皆さん、
いよいよラストスパートの時期です。
毎日が当たり前のように過ぎていくわけですが、
改めて今、普通に生活できていて、たくさんの人に支えられていることを
感じながら、残りの期間、最後まで頑張ろうではありませんか。
中学2年生以下の皆さんも、ご家族を始め、様々な方たちがあってこそ
今があるんです。感謝の気持ちを忘れずに1日1日を大事に過ごしていきましょう。