効果的な暗記方法のコツ! 勉強したことを忘れない記憶術
「暗記が苦手」だと感じている人のために、「暗記が得意」になる秘訣をご紹介します。様々な科目に対応する暗記のコツをしっかりマスターしましょう。最近は「思考力」が重視されていますが、暗記力は変わらず勉強の基礎となる大切なスキルです。忘れない記憶術とは何でしょうか?
思考力重視の時代でも、「暗記」は必須
近頃は「思考力」が大切だと言われていますが、新しい知識や考え方を学ぶには、まずはその基礎となる知識を身につける必要があります。つまり「思考力」を伸ばすには、しっかりと知識を暗記することが不可欠なのです。
しかし、「知識があっても覚えられない」と悩む人は多いのが現状です。そこで今回は、「暗記が苦手」な皆さんに、「暗記の達人」になるための秘訣をお届けします。特に、社会や理科など暗記を要する科目でのコツを中心にご紹介しましょう。
中間テストは、暗記方法を見直すチャンス!
中間テストでは、国語・英語・数学・理科・社会の5教科に集中できるため、新しい勉強法を試す絶好の機会となります。「時間を費やしているのに成果が出ない」「どう勉強すればいいかわからない」そんな悩みを持つ生徒さんは、中間テストを活用して暗記方法を見直してみてはいかがでしょうか。
社会科の暗記に「エピソード記憶」をプラス!
分からないところは先生に質問して解決を図りましょう。理解が曖昧なまま進むと後々つまずきの原因になります。多くの人が「暗記が進まない」「すぐ忘れてしまう」と悩んでいますが、その原因のひとつに「記憶のメカニズム」を知らないことがあげられます。
記憶には「感覚記憶」「作動記憶」「短期記憶」「中期記憶」「長期記憶」という段階があり、この順に保持時間が長くなっていきます。長期記憶にはさらに「エピソード記憶(体験した出来事)」「意味記憶」「手続き記憶」という種類があり、いずれも脳内に長期的に残ります。つまり、長期記憶に定着させることが暗記の目標となるのです。
そこで有効な手段が「エピソード記憶」の活用です。実際に体験した出来事はよく覚えられますよね。たとえば地理の暗記の際、実際に旅行をしながらではなく、地図帳を眺めながら「疑似旅行」をするのです。
「新幹線に乗って東京駅を出発。東京は出版業の中心地だから、新聞社などがたくさんあるんだ。川崎を通ると製鉄所や化学工場の工場群が見える…」このように、目的地の特徴をエピソードとして想像しながら暗記していきます。
覚えたいことは必ず「声に出して読む」ことを忘れずに!声に出す回数は最低10回以上を目安にしましょう。声に出さないと頭に入りにくいので、恥ずかしがらずに大きな声で読むことが大切です。
この「エピソード記憶」を活用した方法で、社会科や理科の暗記に役立ててみてくださいね。